ヒラメにまつわる裏話

午前と午後にわたって島をたっぷり案内していただき、八木さんの家に戻ると、何やら八木さんがジャイディープを手招き。なんとそこにあったのは、八木さん自らがその日の朝釣ってきてくださったヒラメの雄姿が!

実はこのヒラメには裏話があります。話は2年前の夏に遡ります。

桜onプロジェクトでは2013年7月30日に、寒風沢から島津区長と八木副区長をお招きして、東京で「島が、島が、来る!」と題したセッションを開催しました。東京の人たちに寒風沢の魅力を知ってもらいたいという願いから開いたこの集まりでは、漁師である八木さんたちが獲って新鮮なまま東京へ空輸してくださった寒風沢の海の幸が参加者の皆さんにふるまわれたのです。しかし、時は盛夏。万が一のことがあってはいけないと、フレンチシェフが腕を振るって、寒風沢の海の幸を、数々の素晴らしい料理に変身させてくれました。

でも、それを見た八木さんや島津さんの一言「あーあ、刺身で食うのが一番旨いのになぁ」。

その日以来、八木さんはプロジェクトで島を訪れる人たちに新鮮なヒラメを刺身で食べさせようと奮闘してくださったのですが、なにせ相手は自然です。私たちが訪れるときにうまい具合にヒラメが獲れるとは限りません。そんなわけでこれまで寒風沢のヒラメのお刺身をいただけたメンバーは皆無だったところに今回の収穫!

「これを食わせたかったんだ。他のメンバー、きっと悔しがるぞ」と八木さん。

はい、悔しがっていました(笑)