俊博君の想い
ここはかつて三国商店の工場が建ち、そして家族の生活の場である本宅があった場所。
玄関の礎石の隣に、家族の暮らす家があったことを指し示す松が二本立っています。解体作業によって土地は均され、細かな礫やガラス片が混じった砂土が表面を覆っています。
もし、おじいさんの桜がよみがえったら。ここに庭をつくり、植え、また大きく育てていきたい。三国家と、付き合いのあったご近所さんと、通りすがりの渡波の人たちが、ふらりと立ち寄って、お茶っこしたり、日向ぼっこをしたり、時にはパーティーをしたり。そんな「みんなの庭」をつくりたい。
きっとそれが僕個人の、家族の、そしてこの地域の未来をつくることにつながる。
プロジェクトは、俊博君とおじいさんの桜をよみがえらせるとともに、渡波の地の未来を育むための「庭」をつくることにしました。