緑のバトンを未来へ

いよいよ始まった植樹作業。
植える土地に傾斜があり、土のなかに瓦礫がまだたくさん混じっているという非常に過酷な条件の中の作業となりました。
それでも、やる気に満ちた中学生たちのパワーは素晴らしいもので、怪我しないか?土や水を上まで運べるのか?といった心配をよそに、限られた時間で予想以上の本数が斜面に植わっていきました。

もちろん、ここでも生徒たちと議員さんたちの「一緒にやろうか!」という光景、そこにプロ職人の森林組合のメンバーが加わっての「苗木ってのはこう植えるんだよっ!」といった光景、あちこちで世代を超えた連携が見られ、200本以上の苗木が植わる光景が創られていきました。

途中にはなんと遠く和歌山県から高野山高校の生徒たちが桜の苗木を持って駆けつけ、数年後に大きく育つ緑の樹木が創りだす景色の中に桜色の彩りを加えてくれました。

暑い夏の日に行われた植樹作業。そのあとに待っていたのは地元島越地区のお母さん達が朝早くから愛情込めて作ったおにぎりと味噌汁のプレゼント。今がまさに旬のウニが入ったおにぎりが最高のご褒美でした。

最後に、植樹を終えて中学生たちから頂いたメッセージをご覧いただきながら、この日生まれた物語の未来を想像していただけたらと思います。

「みんさんが家族のように大切に育ててくれた苗木は、心を込めて、病気にかからず元気に育って、大きなもりになると想像しながら植えました。田野畑村はとてもいいところなので、苗木が大きくなった頃にぜひ田野畑村に遊びに来てください。」